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イトイが取り扱いをしているパール(真珠)について
真珠は海の宝石、自然の貝が作る人類にとって最古の宝石で、その魅力ゆえに、古くから素敵な逸話もたくさん残っています。
現在の真珠は、貝の体内に別の貝から切り取った外套膜の一部を挿入して、意図的に真珠を生成させる養殖真珠を宝飾品として用いています。
イトイが取り扱う真珠は、確かな知識を持ったプロの目で厳選した上質なもののみを取り扱っております。
使用している糸はすべて丈夫な「ステンレスワイヤー」真珠同士で傷つかないよう珠の間にシリコンクッションを使用する「オールクッション仕上げ」。装着がワンタッチで楽な「ワンタッチ式金具」となっております。
大人の女性の必需品といわれる真珠。ご自分用に、お嬢様への贈り物におすすめします。
真珠の種類
真珠の種類と色は、母貝によって異なります。また、貝が育つ環境によってさまざまな個性が真珠にあらわれます。以下は代表的な真珠の特徴となります。
アコヤ真珠(和珠)について
特徴:
養殖の代表的な真珠貝であるアコヤ貝から採れるアコヤ真珠は、美しい光沢と気品があります。
国産のものは「和珠」と呼ばれて大きさは6〜9ミリが中心。貝が小さく大粒のものが採れないため、最高でも10ミリくらいです。
そして、最も美しいてりを持つ真珠といわれています。
日本の四季の影響で、真珠層が整然と密接に巻き上がり、透明度も高く、独特のやわらかい輝きになります。
和珠を着色したブルー、ブラック、ゴールドの真珠もあります。
産地:
愛媛県(宇和島)、長崎県(対馬)、三重県(伊勢志摩の英虞湾、ミキモト真珠は鳥羽湾)
歴史:
1907年、真円真珠の養殖成功
白蝶真珠(南洋珠)について
特徴:
白蝶貝が母貝。特徴は、貝が大型、水温が高い場所で生育、養殖期間が長いことなど。
一番の特徴は大粒(8〜18ミリ)の真珠で、中心は10〜13ミリくらいが多いです。
暖かい海を主産地とすることから「南洋珠」ともいわれます。
産地:
シルバー系=オーストラリア、ゴールド系=インドネシア、フィリピン
歴史:
1979年ミャンマーで初めて養殖され、1981年オーストラリアでも養殖が始まりました。
黒蝶真珠(黒真珠)について
特徴:
黒蝶貝が母貝。シルバーから黒まで色は様々ですが、他の真珠にはない独特の暗緑色の色合いが特徴です。
大きさは、8〜16ミリで、中心は9〜16ミリくらい。最高の色はピーコックカラー(孔雀の羽)と言われています。
その希少さから「幻の真珠」ともいわれましたが、1970年代にタヒチで量産化に成功し、今では身近なものになりました。
産地:
タヒチ、フィジー
歴史:1963年タヒチ政府の依頼をうけ試験養殖が始まり、1971年より本格的に養殖が始まりました。
真珠を選ぶチェックポイント
蛍光灯やスポットライトでは本来の色やてりが判別できないので、自然光にて確認するのがベストです。
てりを重視しながら各要素のバランスを考えて選ぶといいでしょう。
てり:
品質評価の中で最も重要です。真珠の中心部にできる目玉のような部分の輝きの強さ(光沢)のことです。
独特の深みのある虹色の光沢で「自分の顔が映るほどきれいな珠」が目安です。真珠層の厚さと密接な関係があります。
巻き:
巻いている真珠層の厚さのこと。耐久性を左右するため0.4ミリ以上は必要といわれ、厚いほど品質が高いと評価されます。
真珠層の厚みは、一枚が0.3〜0.5ミクロンなので1000層以上巻いていることとなります。
※1ミクロン=0.001mm
真珠層の厚みはおおよそ、アコヤ真珠0.4ミリ位、白蝶真珠2ミリ以上、黒蝶真珠1ミリ以上が多いです。
きず:
厳しい自然の環境変化に耐え母貝の中で成長していく真珠は、ほとんど何らかのきず(エクボ、シミ)を持っています。
「エクボ」とは自然にできる凹凸のことです。大きさ、位置、量、表面のなめらかさなど、総合的に判断されます。
色:
一般的にはピンク系の人気がありますが、色そのものは品質には影響しません。自分に似合う色、お好きな色を選びましょう。
大きさ:
ネックレスの場合、0.5ミリ単位で表します。一般的には7.0〜7.5ミリ、7.5〜8.0ミリ、8.0〜8.5ミリと表します。
両端が小さく、中央が大きめの珠で組んであります。
形:
丸い珠を挿入する養殖真珠でも、真珠層が均一に取り巻くとは限らないため、真円に近ければ近いほど、品質が高いとされます。
美しいドロップや個性的な形のバロックも人気があります。
連想(マッチング):
ネックレスなど複数珠の真珠を使ったジュエリーでは、一つ一つの真珠の価値の高さに加え、全体としての調和(均一性)も大事です。熟練した職人の技術が必要です。
無調色真珠とは
自然のままの美しさ 無調色真珠
日本で販売されているアコヤ真珠のほとんどは、真珠本来の美しさを引き出すために「調色」という加工がされています。
調色とは、ピンクの染料を真珠層内部に浸透させることで、見た目を美しくするために行っています。
この加工をする必要のない美しさを持っている真珠はめったにお目にかかれない希少な真珠なのです。
鑑別書では、「ナチュラルカラー」と明記しています。
イトイでは、数年で色の退色など品質劣化するような極端な調色真珠は取り扱っておりませんので、ご安心ください。
花珠真珠とは
花珠真珠の美しさと注意点
「花珠」とは、アコヤ真珠の中でも「てり」、「巻き」、「きず」、「形」、ネックレスの場合「連想」のすべての項目で、鑑定機関が定める基準を満たしている真珠に付けられる称号です。
花珠真珠には「花珠真珠鑑別書」がつくため、販売店ではなく第三者機関の保証が付くこともあり、人気が高くなっています。
ですが、ダイヤモンドのグレードのように世界基準で統一されているわけではなく、各鑑定機関独自の基準で評価しているため、品質が悪いものでも花珠真珠として出回っているのも現状です。
そもそも鑑定機関自体が誰でも設立できるので、いい加減な鑑別書も多数あります。
必ずしも「最高品質のアコヤ真珠」=「花珠真珠」ではないので、注意が必要です。
イトイで扱っている花珠真珠は、真珠の鑑別において日本で最も権威ある「真珠科学研究所」の花珠真珠鑑別書を採用しています。
真珠を永くお使いいただくために
真珠は、生きた貝が生み出す自然の宝石です。
そのため、繊細な真珠を永くお使いいただくためにはお手入れがかかせません。
正しい方法で、美しさを長く保てるようにしましょう。
1.汗は大敵!使用後はしっかり真珠を拭きましょう
真珠の主成分であるカルシウムは、酸や熱、水に弱いのが特徴です。
なので、身に着けた後は柔らかく乾いた布でしっかり真珠を拭いてください。
化粧品、ジュースなどが付着した場合も、すぐに拭き取れば問題ありません。
メガネ拭き(マイクロファイバークロス)などの貴金属・精密機器用のおそうじクロスがおすすめです。
2.真珠は柔らかい!大切に扱いましょう
真珠はとても柔らかく、最も硬い宝石ダイヤモンドの半分程度の硬さしかありません。
そのため、傷がつかないように気を付ける必要があります。
家事やお仕事の際には、はずすようにしてください。
また、保管するときも、他のジュエリーや貴金属と一緒に保管することは避け、真珠のみ別のケースに入れてしまうようにしましょう。
3.日光・乾燥・湿気は避けて保管しましょう
長期間日光が当たる場所や高温多湿、極度に乾燥している場所(ヒーターの側など)に保管することは避けるようにしましょう。ひびが入ったり、変色する原因となります。
たんすにしまう場合は防虫剤にお気を付けるようにしましょう。
4.ネックレスに隙間が!切れる前に糸交換を
真珠のネックレスは、真珠をつないでいる糸やワイヤーが劣化して切れてしまうことがあります。
大切な場面で切れてしまうことを避けるためにも、数年に一回、糸交換(糸替え)をすると安心です。
真珠のアフターサービスについて
真珠の糸交換(糸替え)
真珠のネックレスを永くお使いいただくために必ず必要なのが糸交換(糸替え)です。真珠と真珠の間にすき間が目立ち始めたら交換するタイミングです。
イトイでは、伸びにくく切れずらいステンレス糸に交換しています。
糸交換のタイミングで・・・
せっかく糸を交換するなら、留め具の交換や真珠のクリーニングも行いませんか?
●留め具をマグピタに交換
マグピタとはマグネット式金具のことです。
マグネットがついているので、ワンタッチでパチンとはさむだけで簡単に装着できます。
お好きなところで留められるので、その日の洋服に合わせて長さを変えられます。
洋服によって真珠が隠れてしまうということがなくなるので、おすすめです。
マグピタのデザインもシンプルなものから華やかなものまで、多数ご用意しております。
さらに、マグピタ部分を前に持ってくることで、Y字タイプのアレンジもできます。
●真珠のクリーニング
自分でお手入れしつつ大切に真珠を使っていても、徐々に輝きが鈍ってきてしまいます。
衣類と同じように肌に直接触れているものなので、知らないうちに汚れがたまってきてしまいます。
美しく真珠を保つためには、衣類を洗濯するのと同じように、真珠もクリーニングが必要なのです。
真珠のクリーニングは一粒一粒を丁寧に磨くので、一旦糸を外します。
そのため糸交換の際、一緒に行うのがおすすめです。
よくある真珠の質問
Q 真珠の色はピンクが一番良いのでしょうか?
A ピンク色の真珠は確かに人気が高いです。しかし、真珠の色合いは品質の良し悪しとは関係ありません。てりの良いしっかりとした巻きの真珠の中で、お好きな色や肌に合う色をお選びください。
Q 真珠の大きさは養殖期間で決まるのですか?
A 真珠の大きさを決める一番は、核の大きさです。大きな核を入れると、母貝に負担がかかり死んでしまう確率が高くなります。また、養殖期間が長くなればなるほど貝の致死率が高くなり、いびつな形の真珠となることが多くなります。そのため、大きな真珠は価値が高くなります。
Q 無調色真珠と調色真珠は耐久性に差がありますか?
A 調色した真珠は染料が日光によって変化し、色が変わってしまうことがあります。その点、染料を使用していない無調色真珠の方が経年劣化が少ないと言われています。
Q ブラック系の真珠は結婚式のようなお祝いの席には使えませんか?
A お使いいただけます。華やかな色合いのドレスやスーツに合わせると、シックで上品な装いとなります。地味になるのが気になる場合は、イヤリングやブローチを華やかなものにしましょう。
Q お葬式で二連の真珠ネックレスは着けても大丈夫ですか?
A 二連、三簾は凶事が重なるということから日本では嫌われています。一連であってもロングタイプのネックレスは華やかになり目立ってしまうので避けるようにしてください。
Q 購入したときよりも、真珠の色が黄ばんでしまったのですが・・・。
A 黄ばみは、真珠層のたんぱく質が熱や日光(紫外線)で変質することで起こります。黄ばみを元に戻すことは困難ですので、日々の正しいお手入れが大切になります。
Q しまっておいたら光沢なく、白い粉をふいているのですが・・・。
A 真珠の表面が酸に侵されて荒れてしまったために起こります。真珠専用のクリーニングにて輝きをよみがえらせることが可能です。お近くのイトイ各店またはメールお問い合わせにてご相談ください。
Q 真珠がにおう(臭い)気がするのですが・・・。
A 真珠内部の有機物の層が変質(腐って)起こる現象です。修理可能ですので、お近くのイトイ各店またはメールお問い合わせにてご相談ください。
Q 太ってしまったのでネックレスを長くしたいのですができますか?
A 色やてりなどが似たような珠を探し、足すことで長くすることができます。